でも、翔太まで健司のようにはなってほしくないから。
なんとか協力して、「カラダ探し」を終わらせたいと思っていた。
翔太を連れて、一階の、保健室の先にあるドアから外に出た私。
こうして、翔太と誰かが、ののしり合う事なく話ができるのは、ずいぶん久し振りに感じる。
それがなんだかうれしくて、私は知らずに笑顔になっていた。
「どこまで行くつもりなんだ? そんなに人に聞かれたくない話なのか?」
気づけば、旧校舎に向かう道にいる。
どこに行くかなんて決めていなかったから。
「あぁ……そうだね。どこかに座ろうか」
辺りを見回して、私が指差したのは、外から工業棟の二階に行く事ができる階段。
そこにふたりで座って、何から話そうかと考えていた。
「それで? 話ってなんだ? 健司の事なんだろ?」
「あぁ……うん。理恵が襲われたって言ったじゃない?『昨日』のカラダ探しでも、健司が理恵を襲おうとしたの」
私の言葉に、眉をひそめる翔太。
少し考えた後、口を開いた。
「高広が見ていたんじゃないのか? まさか、見失ったとか?」
なんとか協力して、「カラダ探し」を終わらせたいと思っていた。
翔太を連れて、一階の、保健室の先にあるドアから外に出た私。
こうして、翔太と誰かが、ののしり合う事なく話ができるのは、ずいぶん久し振りに感じる。
それがなんだかうれしくて、私は知らずに笑顔になっていた。
「どこまで行くつもりなんだ? そんなに人に聞かれたくない話なのか?」
気づけば、旧校舎に向かう道にいる。
どこに行くかなんて決めていなかったから。
「あぁ……そうだね。どこかに座ろうか」
辺りを見回して、私が指差したのは、外から工業棟の二階に行く事ができる階段。
そこにふたりで座って、何から話そうかと考えていた。
「それで? 話ってなんだ? 健司の事なんだろ?」
「あぁ……うん。理恵が襲われたって言ったじゃない?『昨日』のカラダ探しでも、健司が理恵を襲おうとしたの」
私の言葉に、眉をひそめる翔太。
少し考えた後、口を開いた。
「高広が見ていたんじゃないのか? まさか、見失ったとか?」