校内放送が流れた。
東棟三階なら、生産棟に行くには一度、二階に下りる必要がある。
今日は……もしかして運がいいのかもしれない。
校内放送を聞いた私達は、ここぞとばかりに音楽室へと向かった。
保健室を出た私達は走った。
「赤い人」は東棟三階にいる。だったら、音楽室に来る可能性は低い。
次の校内放送が、いつ流れるかわからないけれど、少なくともそれまでは安全と言えるだろうから。
西棟の階段を上がり、生産棟に向かう渡り廊下を走って、さらに生産棟の階段を上がって北側の突き当たりの部屋。
そこに行くまでだと歩いても3分もかからない。
でも、「昨日」みたいに東棟の三階からこちらを見ている可能性も捨て切れないから……。
私達は、窓のある場所は身をかがめて、できるだけ他の場所から見えないようにして移動していた。
「なんかさ……私達、何してるの?って感じだよね……」
「でも、『赤い人』に見つかるよりマシでしょ?」
先を行く理恵と留美子に、私はそう問いかけた。
「まあね……この雰囲気には少しは慣れたけど……死ぬのは慣れないからね……」
東棟三階なら、生産棟に行くには一度、二階に下りる必要がある。
今日は……もしかして運がいいのかもしれない。
校内放送を聞いた私達は、ここぞとばかりに音楽室へと向かった。
保健室を出た私達は走った。
「赤い人」は東棟三階にいる。だったら、音楽室に来る可能性は低い。
次の校内放送が、いつ流れるかわからないけれど、少なくともそれまでは安全と言えるだろうから。
西棟の階段を上がり、生産棟に向かう渡り廊下を走って、さらに生産棟の階段を上がって北側の突き当たりの部屋。
そこに行くまでだと歩いても3分もかからない。
でも、「昨日」みたいに東棟の三階からこちらを見ている可能性も捨て切れないから……。
私達は、窓のある場所は身をかがめて、できるだけ他の場所から見えないようにして移動していた。
「なんかさ……私達、何してるの?って感じだよね……」
「でも、『赤い人』に見つかるよりマシでしょ?」
先を行く理恵と留美子に、私はそう問いかけた。
「まあね……この雰囲気には少しは慣れたけど……死ぬのは慣れないからね……」