ふたりで並んでしばらく歩いていると……。
「明日香、おは……ゲッ! 高広!?」
「昨日」と同じ場所で、留美子が私に声をかけてきた。
振り返ってその表情を見ると、あからさまに高広を敬遠している事がわかる。
「留美子、おはよう」
笑顔で留美子にあいさつをするけど、その留美子は、高広をジロジロとにらむように見ていた。
「な、なんだよ? 俺が明日香といちゃ悪いのかよ……」
照れたように留美子から顔をそらす高広。
「まあ……いいや。あんたは直接、私達に危害加えた事ないもんね」
そう言いながら、一緒に歩き出す留美子。
良かった……思えば、留美子と高広は意見が食い違っただけで、喧嘩をしたわけじゃない。
それに、昨夜の健司の事もある……。
女子3人だけでは、どうにもならない事だってあるのだから、高広と留美子の関係が良くなるのは私達にとっても良い事だ。
「あ、そうそう……体育館でカラダの一部、見つけたんだよ! 右の胸の部分」
「あったんだ!? 良かった……やっぱり私がいなくなって正解だったね」
私の死が、無駄にはならなかった。
「明日香、おは……ゲッ! 高広!?」
「昨日」と同じ場所で、留美子が私に声をかけてきた。
振り返ってその表情を見ると、あからさまに高広を敬遠している事がわかる。
「留美子、おはよう」
笑顔で留美子にあいさつをするけど、その留美子は、高広をジロジロとにらむように見ていた。
「な、なんだよ? 俺が明日香といちゃ悪いのかよ……」
照れたように留美子から顔をそらす高広。
「まあ……いいや。あんたは直接、私達に危害加えた事ないもんね」
そう言いながら、一緒に歩き出す留美子。
良かった……思えば、留美子と高広は意見が食い違っただけで、喧嘩をしたわけじゃない。
それに、昨夜の健司の事もある……。
女子3人だけでは、どうにもならない事だってあるのだから、高広と留美子の関係が良くなるのは私達にとっても良い事だ。
「あ、そうそう……体育館でカラダの一部、見つけたんだよ! 右の胸の部分」
「あったんだ!? 良かった……やっぱり私がいなくなって正解だったね」
私の死が、無駄にはならなかった。