「何が気になるの?」
私は理恵の頭を抱きながらたずねた。
「うーん、今の校内放送だけどさ、一体誰がしゃべってんの?」
……確かにそれは気になる。
不思議な事が起こりすぎて、校内放送が唯一の救いだと勘違いしていたけれど。
「それにさ、校内放送って……『赤い人』が現れた場所を教えてくれてるの? それとも、校内放送の通りに『赤い人』が現れるの? どっちだろ?」
それも考えた事がなかった。
私としては、現れた場所を教えてくれていると思っていたけど、そう言われると、どちらかわからない。
「じゃあ、もしかして留美子は、放送室に誰かがいて、その誰かが『赤い人』を好きな場所に出してるって思ってるの?」
「まあ……私が思ってる事だから、違うかもしれないけどね」
うん。その確証はないけど、違うとも言い切れない。
そもそも、私にしてみれば、放送室がどこにあるかもわからないのだ。
「ふたりとも……ありがとう……もう、大丈夫……だから」
涙を拭いながら、私達にそう言う理恵だったが、その手はまだ小刻みに震えていた。
私は理恵の頭を抱きながらたずねた。
「うーん、今の校内放送だけどさ、一体誰がしゃべってんの?」
……確かにそれは気になる。
不思議な事が起こりすぎて、校内放送が唯一の救いだと勘違いしていたけれど。
「それにさ、校内放送って……『赤い人』が現れた場所を教えてくれてるの? それとも、校内放送の通りに『赤い人』が現れるの? どっちだろ?」
それも考えた事がなかった。
私としては、現れた場所を教えてくれていると思っていたけど、そう言われると、どちらかわからない。
「じゃあ、もしかして留美子は、放送室に誰かがいて、その誰かが『赤い人』を好きな場所に出してるって思ってるの?」
「まあ……私が思ってる事だから、違うかもしれないけどね」
うん。その確証はないけど、違うとも言い切れない。
そもそも、私にしてみれば、放送室がどこにあるかもわからないのだ。
「ふたりとも……ありがとう……もう、大丈夫……だから」
涙を拭いながら、私達にそう言う理恵だったが、その手はまだ小刻みに震えていた。