なんて、独り言を呟きながら、私は階段を上がって、見物席の方に歩いていた。
すると……。
キュッ。
キュッ。
という足音が、かすかだが聞き取れたのだ。
ま、まさか……本当に幽霊が?
二階の見物席へと急ぎ、柱の陰からそっと階下をのぞくと……。
暗くてよく見えないけれど、何かを探しているような人影がそこにいた。
さっきから、キョロキョロと部屋の方の様子を伺うようにしているその人影が誰なのか……。
「首があるから……バスケ部員の幽霊じゃないよね……」
なんて、言ってる場合じゃない。
高広は、自分の言った事を曲げないから、「赤い人」でも、幽霊でもないのなら、翔太か健司のどちらかに違いないのだ。
じゃあ、何の為にここに来たのか……。
私は二階に向かったと、理恵も留美子も知っているから、もしも、ふたりのうちどちらかが一緒に探したいと言うなら、留美子だって無下に断りはしないはずだ。
すると……。
キュッ。
キュッ。
という足音が、かすかだが聞き取れたのだ。
ま、まさか……本当に幽霊が?
二階の見物席へと急ぎ、柱の陰からそっと階下をのぞくと……。
暗くてよく見えないけれど、何かを探しているような人影がそこにいた。
さっきから、キョロキョロと部屋の方の様子を伺うようにしているその人影が誰なのか……。
「首があるから……バスケ部員の幽霊じゃないよね……」
なんて、言ってる場合じゃない。
高広は、自分の言った事を曲げないから、「赤い人」でも、幽霊でもないのなら、翔太か健司のどちらかに違いないのだ。
じゃあ、何の為にここに来たのか……。
私は二階に向かったと、理恵も留美子も知っているから、もしも、ふたりのうちどちらかが一緒に探したいと言うなら、留美子だって無下に断りはしないはずだ。