私だけじゃなく、皆の携帯電話にも同じ内容のメールが送られてきているようだ。


「何? 結局私達に『カラダ探し』をやれって事?」


いつものように冷めたような態度で、私達にたずねる留美子。


そんなの私がわかるわけがない。


私がききたいくらいなのだから、皆も同じ思いだろう。


「とにかくさ、玄関が開いてたから中に入らない? 外は寒いから」


怖いと言っていたのに、外に出る事ができないとわかったら、中に入る方がマシだと思ったのかな?


理恵が校舎を指差して言うけど、それでは「カラダ探し」が始まってしまうんじゃないかと、私は不安に思った。


「おぉ、そうだな。中の方がマシだろ。朝になれば誰か来るだろうし」


高広が理恵の背中を押して、一緒に玄関へと向かう。


「ま、外にいても解決しないのなら、中に入るしかないか」


それに続いて、残った3人も校舎へと向かった。


6人もいるんだから怖くない、とでも思っているのだろうか?


それでも、ひとりで外に残されるのは嫌だ。


私も皆の後を追って、玄関へと走った。


校舎の中に入ると、玄関はヒンヤリとしていて……外とは違った寒さが私達を襲う。