「昨日」、翔太が絞殺したはずなのに、遥は私達の目の前に現れた。


殺しても死なないと言うなら、どうすればいいのだろう。


もしかして、男子はもう、諦めているんじゃないのだろうか？


だから、話し合いもしないし、遥に言われたら言われたで、夜に『カラダ探し』をするだけ。


そう思っていたら……。


「あいつら何もしないしさ、私達だけでやろうか？」


留美子が、男子達の様子を伺いなから私達に言った。


私達だけでやる？


怖くて「何を」なんて聞けなかったけど、言いたい事はわかる。


「……遥を殺そうよ。『昨日』だって、翔太が本当にやったかどうか、怪しいもんじゃない？　だったら、私達だけでやろうよ」


予想していたとは言え、それを言われると、かなりの抵抗感がある。


「む、無理じゃないかな？　だって、翔太がやってもダメだったんでしょ？」


「だからさ、本当にやったかわからないじゃん」


理恵の返事にそう答えた留美子は、本当にやるのだろう。


そう思えてならなかった。


「遥、ちょっと話があるんだけど！」