描写が綺麗で、スピーディーな場面展開もわかりやすく、ページを捲った瞬間からこの世界に入り込んでいました。

官能的なシーンも純粋無垢な二人の恋心を穢すことなく、むしろ美しく彩らせており、また、色欲ではなく心から互いを求めあっている純情さが伝わってきました。その難しい線引きを美文で綴った西ナナヲ先生の文章力には感銘を受けるばかりでした。

ユーモア溢れる二人の会話とシリアスな場面の融合も違和感なく、琴線に触れた作品。

罪や善悪に対する見方にも胸を打たれます。

出逢えて良かった、と心から思える一冊でした。
ありがとうございます。

言葉では表現出来ないくらい、B先輩に強く強く惹かれました。

読んでも読んでも先が読めなくて、切なかったり、苦しかったり、もどかしかったり、胸がギューって締め付けられたり。

とにかく情景描写が丁寧で、まるでその場にいるみたいに光景が頭の中に広がりました。
頭の中に浮かべやすいが故に、その世界から抜けられず、また異常なほど感情移入して、気づいた時にはもう日付が変わっていました。

それほど夢中で読んだ、素敵な作品です。
始まりからは想像もつかないようなラスト。
読み手としても、書き手としても、これほどに心を動かせる作品に出会えたこと、嬉しく思います。

大事な友達にオススメしてもらい、出会えたこの1冊が、私を変えました。読む前と読んだ後では、読んだ後の方が少し、色んな面で成長したように感じさせてくれる、そんな作品です。

ぜひ、沢山の方に読んで欲しいです。

B―――。

彼のことを、まわりはみな“B―――”と呼ぶ。

本名は？
Bはどういう意味？

初めから秘密だらけの、B先輩。
そんな先輩に恋したのが、みずほ―――。

雰囲気は大人しそうなのに、実際は…… 猪突猛進型。

B先輩を心配させるようなことを仕出かす女の子。


まっすぐで、ひたむきなその思いにみずほを応援したくなります。

切ない中に、あたたかなストーリーでした。