「大丈夫。ナースステーションに行けば部屋の一覧表くらいあるっしょ」
ナースステーションまで、はやる気持ちを抑えながら戻ると、
「失礼しまーす!」
と声を上げて中へ入った。
「聞こえてないぞ」
「分かってるって。でも一応礼儀っしょ」
目的の一覧表はすぐに見つかった。ナースコールの受信機の横にすべて書いてあったのだ。上からひとつずつ見てゆく。クロは珍しそうに中をキョロキョロと見回していた。ゆっくり2回見直してみて、私はクロの方を振り返る。
「・・・ない」
「は!?んなわけねーだろ」
「だったら探してよ!おばあちゃんの名前がない・・・ないよ」
声が知らずに震えだす。やっぱり竹本の言うとおり祖母は死んだのではないか、という疑問が浮かび上がってくる。
「だーっ!泣くなよ、泣くな。今探してやるから」
ナースステーションまで、はやる気持ちを抑えながら戻ると、
「失礼しまーす!」
と声を上げて中へ入った。
「聞こえてないぞ」
「分かってるって。でも一応礼儀っしょ」
目的の一覧表はすぐに見つかった。ナースコールの受信機の横にすべて書いてあったのだ。上からひとつずつ見てゆく。クロは珍しそうに中をキョロキョロと見回していた。ゆっくり2回見直してみて、私はクロの方を振り返る。
「・・・ない」
「は!?んなわけねーだろ」
「だったら探してよ!おばあちゃんの名前がない・・・ないよ」
声が知らずに震えだす。やっぱり竹本の言うとおり祖母は死んだのではないか、という疑問が浮かび上がってくる。
「だーっ!泣くなよ、泣くな。今探してやるから」