すると 何か感じたのであろうか のび太君はハッと顔を上げ、目を一度泳がせてから私の方へ目線を合わせた。 狙いが定まる。 しっかり その細い目は私を捕え のび太君は私に向かって早歩き状態。 え? どうしよう 逃げなきゃ どうすればいいの? 頭が回らない 身体が動かない 足も動かない 私は棚に身体を預け のび太君を待つ形になっていた。 どうして? どうして こっちに来るの?