バタバタと玄関まで走り 一度時計をチラ見してから車まで一直線。 もう仕事完了 ほら ここからが本当の私の時間。 気持ちも軽く ハンドルを握り そこから5分の図書館へ向かう。 週に一度の夜の図書館。 貴ちゃんは 知らないだろう。 この時間 私はまだボケたお義母さんとボケた会話をして、面倒をみてくれていると思ってるのだろうな。 「違うよ」 小さく呟き ささやかな勝利の笑み。 何に勝利したのかは、わからないけれど いつも そんな気持ち。