作者は誰だろう。
図書館の検索サーチで……と、考えていたら
「そんで宮ちゃんの旦那は最近どうよ」
幸代さんがアメちゃんを配りながら、私に問いかける。
「どうって?どうなんですか?」
真剣に返事したつもりだけど
美奈子さんと桃ちゃんに笑われた。
「だから、まだ偉そうな事言ってんの?」
幸代さんの鼻息が荒くなり
眉毛も上がる。
最初これも怖かったけど、幸代さんはいつも怒った四角い顔をしているので、こんな顔でも悪意はない。
「宮ちゃんがまた凹んでないか、心配なのよ」
優しく言う美奈子さんは私の通訳みたい。
いや
私がここでは
宇宙人キャラなのかな。
いつも聞き役である私に話を振られ
『宮ちゃんって結婚してんだよね。旦那ってどんな人?』と聞かれて(私は宮本弥生なので、宮ちゃんとみんなに呼ばれていた)色々と話をすると
なぜか
一斉にみんな引かれてしまった。
「それは変でしょう」
穏やかな美奈子さんに突っ込まれた私。
だって
別に殴られるわけでもないし
お給料ももらってるし
普通だと思っているのだけど
何か変らしい。
私は作り笑いなどして
何とか無難に午後の休憩をのりきった。