踞り泣き崩れて、 幸生が倒れた場所に触れるけど何の温度もなかった。 温かさも、冷たさもない。 何もない。 いや、違う。 違う、違う。 あの、焦げ臭い匂い。 残ってる。 残ってる。 残ってる。 幸生が確かにここにいた、 証だった。