あたしと悠は土を掘り続けた。 ある程度まで掘って、何もなければまた土を戻していく作業の繰り返し。 もう何時間経っただろう。 身体はへとへとで、あたしたちを支えているのは気力だけだった。 「ちづー!何かあったぁ!!」 「え!マジで!?」 鳥居の前辺りを掘っていた悠のもとへ駆け寄る。 あたしたちは協力して、そこを集中的に掘り始めた。 手応えがあったのなんて初めてだ。 腕はパンパンで足腰も痛い。 どうか、見つかってほしい。