「なぁ、ちづ。当たり前に明日があるなんて思うなよ。」


彼の言葉一つ一つに重みを感じる。


「死んだら天国に行けるとか、そんなこと本当は誰にも分からない。
きっと生きてりゃ良いことばかりじゃないんだろうけど、僕はそれでも生きたかった。
嫌なことも、悲しいことも受け入れて、生きていたかった。」


胸に突き刺さる彼の気持ち。
あたしの心が、痛い、痛いって叫んでた。



「僕は後悔だらけだ。でも後悔しても遅いことがある。
ちづにはそんな思い、してほしくない。
生きろよ、何があっても。」


あたしは黙って頷いた。


彼は、それを見て小さな笑みを零す。

彼の顔を花火が照らしていた。