「人間、誰にでもモテ期ってあるんでしょうか…?」
「ん?」
「…あるんだったら早く来ーい!!そんなにノロマだと、おばあちゃんになっちゃうぞーー!!」
突然立ち上がって叫びだす私を、路木さんが慌てて止める。
何事かと、周りのお客さんの視線が背中に刺さった。
これじゃ、タチの悪い酔っ払い決定だ。
私はテーブルに突っ伏した。
「芳乃ちゃん、とりあえず落ち着こう。」
「路木さん…。」
「…ん?」
「あの有名な猫型ロボットがいたら、タイムマシンを出してもらって私なら絶対過去へ行く。
それで、学生時代の自分に言ってやるの。“勉強だ!バイトだ!ばかりじゃなくて、もっと遊びなさい!恋をしなさい!”って。」
「…その前に、あの有名な猫型ロボットをどこで手に入れる気だ?」
「…………。」
「…………。」
恋愛って何だろう…。
つーか結婚って何だろう――…。