「大変申し訳ございませんでした。」
そう言って潔く頭を下げる私を、佐倉くんは驚いた様子で見つめる。
「店長がこんな女じゃなぁ!!ナメられてんじゃねぇのかよ!?」
真っ赤な顔をして声を荒げるお客さんに佐倉くんが言った。
「こんな女だと?」
このバカッ!!
睨みつけて今にも手を出してしまいそうな佐倉くんの襟首を慌てて掴む。
そうして無理やり一緒に頭を下げさせて、私は言う。
「何から何まで申し訳ございませんでした!
お客様に不快な思いをさせてしまいましたこと心よりお詫び申し上げます!大変申し訳ございませんでした!」