「それに、たかがバイトっすよ。そんなマジになんないでください。」







――ッこのガキっ!!







血が煮えたぎってんじゃねぇか、ってくらい私はカァッとなった。


ふざけんじゃねぇよっ!!





「たかがバイト!されどバイト!!」




いきなり声を荒げた私、
佐倉くんは目を丸くする。




「仕事にバイトも社員も関係ない!
与えられたことには責任持つ!金貰ってんだから、それに恥じない仕事をしなさい!!
言っとくけど私は中途半端は絶対に許さないから!!
仕事ナメんなっ!!」






軽く息切れしながら、佐倉くんを見据える。


二重人格だか俺様だか知らないけど仕事は仕事!!








佐倉くんはしばらくの間、私を見つめていた。



でも。それから。





突然、声を上げて笑いだす。



……何だ、このガキ。