「ダンナに似てくれたら背は伸びると思うけど…でもアイドルなんてねぇ。本当困っちゃう。」 ぼんやりと、崩壊したチョコレートケーキは今の私みたいだな、なんて思った。 羨望とか、嫉妬とか。 そういうものを心の奥深くに閉じ込めている自分が何だか滑稽で、自嘲気味に笑った。 憎らしくも大切な友人を遠く遠くに感じる。 きっと、手を伸ばしても届きそうにない。