今にして思えば、ここまではっきりと言う先輩もある意味すごい。
そして、私は気づくことになる。
1%の期待なんて嘘だった。
本当は、もっともっと期待していた。
もしかしたら、なんて。
そんな自分が愚かで、恥ずかしくて、苛立たしかった。
三度目の恋、
涙さえ出ない程、やっぱり呆気なく終了。
それ以後は、何となく恋というものに胃もたれを感じた。
高校生になってからは、浮いた話もなく、勉強とバイトに熱を注ぐ日々。
華麗な優等生となった私は、生徒会長まで務めた。
元々の真面目で実直な性格に、“優等生”は驚くほど馴染んだ。
卒業後は、バイト先にそのまま就職。
私の熱は仕事に注がれた。
来る日も来る日も、仕事、仕事、仕事。