「…実は、俺もある人の返事を待っていてね。良い返事なら、一緒に行けたらいいと思ってるよ。」
路木さんは、佐倉くんの目を見て言う。
あ〜もー胃が痛くなってきた…。
「えっ!?それってぇ!?もしかして〜?」
山崎くんは冷やかすように言って、ハシャぐ。
「まぁ、プロポーズかな?」
「おぉっ!!」
盛り上がる男たちを余所に、私はその片隅で深く長い溜め息を吐き出した。
うなだれる私に、マリちゃんが声をかける。
「…芳乃さん。」
「ん?」
「今夜、飲みに行きませんか?」
マリちゃんは、首を傾げてそう言った。