デートらしいデートの一つもしたことがなかった私に、佐倉くんが与えてくれる。





夢見る私は、佐倉くんを魔法使いみたいだと思った。


もっと言うと、
『不思議の国のアリス』に登場する白ウサギみたいだ、と。




佐倉くんは、とても軽やかに私を知らない世界へ連れ出してくれる。


勇気がない私に、その熱い手を差し伸べて。







その先に何が待っているのか、覗いてみたくなる。



これから起こるかもしれない楽しいことを想像して嬉しくなったり。










佐倉くんがいる景色は、すごくワクワクするの。