辿り着いた先には、ポップな絵が描かれたワゴン車が停まっていた。
近づいてみると、どうやらアイスクリーム屋らしい。
俺は思わず生唾をゴクリと飲んだ。
アイスクリームかぁ。
すっかり見惚れていると、背後から声がした。
「食べたいんですか?」
「!」
香住サンは片手にスーパーマーケットの袋を持って立っていた。
「何がいいですか?」
「俺、金持ってねぇから。」
「構いませんよ。どうぞ?」
首を傾げて、手招きする香住サン。
な、何てイイ人なんだぁぁーー!!(←食いモンに釣られる人・笑)
「俺…イチゴ……いや、バニラ…いや!」
香住サンはクスクスと笑う。
屈み込むと俺の耳元で言った。
「じゃあ、両方イっちゃいますか?」
「マジで!?いいのか!!?」
「どうぞ。」
香住サン!アンタ神だよ!!
神だぁぁーー!!!