俺と壱はライブハウスでのライブ準備に追われる。
PR活動に、壱とコウさんの知り合いからバンドメンバーを集めて、
もちろん曲の練習も。
その間も、梓月は劇団の舞台に立ち、リョウはホストクラブで働いていた。
それぞれの夢を追いかけながら、
ときどき笑い合い、ときどきケンカして。
そして、そんな中でも香住サンは淡々と引っ越しの準備をしていた。
でも、もう誰も止めはしない。
俺たちはもう子供じゃなくて。
テメェの人生、テメェで切り開いてかなくちゃならない。
香住サンの人生は、
香住サンだけのもんだから。
寂しいなんて、そんなことはもう止めだ。
背中を押して、
笑って笑って送り出してやりたい。
そう、思えるようになった。