梓月は、これまでのことがなかったみたいに俺と接してくれる。 マジで、イイ奴なんだと思い知らされる。 その度に、チクリと痛む俺の心。 自分の汚さを実感するからだ。 俺は、イイ奴に嘘を吐いている。 騙している……。