焦げつく匂いが立ちこめて、白煙が夜空へ上っていく。 チリチリと焼ける音。 梓月と二人、しゃがみ込んで小さな光を見つめた。 儚い光は、その命を惜しむように燃え尽きてポトリと落ちる。 呆気ないものだ。 でも、意外と嫌いじゃねぇ。 儚いからこそ、美しいんだろう。