バイトがあるという壱と別れて、 俺は家路へと向かう。 オレンジに染まる雲を眺めて、穏やかな気持ちが俺の内側を満たしていた。 さっきまで、壱が奏でていたメロディーを口ずさむ。 それは、夕焼けによく似合う。 ラララ、今日も俺は恋の歌を唄っている――。