テキトーに昼食をとって、また眠ったり起きたりを繰り返す。
時間が経つごとに、雨脚は強さを増していった。
昼間だというのに暗い家の中、薄っぺらい光と際立つ影。
テレビの明かりだけがバカみたいに明るくて異様だった。
ソファーに寝転がって、気ままに過ごす午後。
外は風も強くなってきたようで、木々の揺れる音がざわざわと鳴る。
みんなが帰ってくる頃は大変だな…。
そんな事を思いながら、
また、眠くなってきて――。
何となく、雨の日は不安な気持ちになる。
大きな家に一人ぼっちだから、孤独をすぐ隣に感じるのかな…。
ボクは身体を小さく丸めた。
眠るときの、ボクの癖だ。
雨音に耳を傾けて、瞳を閉じた――。