昔から年上の女が好きだった。
色っぽくて、
出るトコは出て、締まるトコは締まってるようなナイスバディが俺の好みだった。
でも、千早は年上じゃねぇし、ナイスバディでもねぇ。
ましてや、女でもねぇ。
千早を見ているとドキドキした。
もっと話したいとか、一緒にいたいとか思うようになって……。
そんな自分がマジで信じられなかった。――信じたくなかった。
よほど女に餓えてんのか。
なんて思って、熟女モノのAVを片っ端から見た。
確かに、俺の中の“男”は反応する。
反応するけど、それだけだった。
さすがに、
テレビ画面の中で喘ぐAV嬢と千早を、無意識に比較してる自分に気づいた時はドン引きした。
淫らに喘ぐ女越しに妄想した千早――。
千早なら、どんな顔をするだろう。
千早なら、
どんな声で、どんなふうに乱れるだろう。
はっきり言って、俺はその妄想に一番そそられた。