「俺、使い方分かんねぇよ。」 「……教えてやるから。」 そう言うと、千早はぱぁっと瞳を輝かせた。 「…その代わり。」 「その代わり?」 「そのケータイ、俺専用だからな。」 「……は?」 「俺以外を登録すんじゃねぇぞ。」 「…はぁ!?何で!?意味分かんねっ!!」 「俺が金払うんだから当たりめぇだろっ!!」 ………言えねぇ。 独占欲だ、なんて口が裂けても言えねぇ。