「……つくれない…。」 私は昔から酷く不器用で、 「セナちゃん……。」 伊織は昔から酷く器用で、 「…うっ、うっ、…ふぇ……。」 あの原っぱで 「だいじょうぶだよ!」 それは二人だけの 「うっ、ふぇ〜……。」 小さな 「ぼくが、いつもつくってあげる。」 小 さ な 約 束 だ っ た 。