ジンの髪、シャンプーのイイ匂い。
……そういえば、私、今日お風呂入ってないや。(昨日は入ったよ!)
………ま、いっか…。
ジンは、匂いを嗅ぎ分けて、私の部屋に来たのだろうか。
私は、あの時。
ジンの髪を拭いて、ジンに見つめられた時。
言ってしまいそうになった。
「スキ。」、と。
無性に、抱きつきたくなった。
私が抱きついたら、ジンは受け入れてくれるんじゃないか、抱きしめ返してくれるんじゃないか。
ベタベタに甘えて、ドロドロになってしまいたかった。
……本当、どうかしてる。
今夜が、満月のせいだろうか。
そんな事を思いながら、私は眠りに落ちた。