私とジンは向き合って横になっていた。
私は瞳を閉じて、もう考えないようにした。
……昔から面倒くさがりなのだ。
考えている途中で面倒くさくなって、結局「ま、いっか。」で解決してしまう。
それが長所なのか、短所なのかは、よく分からないけど……今は助かったと思う。
「ねぇ、ジン?」
「ん?」
私は少し躊躇って、口を開いた。
「抱きついてもいい?」
「……いいよ。」
私は瞳を閉じたまま、腕を伸ばした。
ジンは、まるで抱き上げるようにして、私を抱きしめた。
ジンの首に絡めた腕。
「ツバサちゃん、折れちゃいそう。」
「…何ソレ。」
ぎゅっと抱きしめられて、二人の身体に境目がなくなってしまったみたいだ。
ジンの鼓動を胸いっぱいに感じる。