『沢崎さんに、こんな事言ってすみません。
私、ジンに癒されていたんです。
だから、もしもまた苦しくなったり辛くなって、気ままなジンが辿り着いたなら、ジンにとってもここはそういう場所であってほしい。
……私は、ジンの飼い主ですから。』


『……逆じゃないかな?』


『えっ?』


『癒されてたのは君じゃなくて、仁のほうだったのかもよ。』


『…………。』


『これから俺らは、
シングルにアルバム、47都道府県ツアー、個々に映画、ドラマ、舞台って既に決まってる仕事だけでもハンパないんだ。
でも、メンバーの関係は少しずつ良くなってきてる。』


『えっ?』


『…以前の仁は余裕がなさすぎたのかもな。
俺からも一つ、頼みがあるんだ。』


『…何、ですか?』






沢崎さんは微笑する。



























『もしも仁が君のところに戻ってきたらさ、カレーライス、作ってやってよ。』