ドロドロの私を、ジンは包み込むように受け止めてくれる。




宥めるように、何度も何度も、私の額や瞼、頬にキスを降らせる。







とめどなく流れる涙、
唇が触れた場所に甘い熱。







手を伸ばせば握り返してくれる、ぎゅっと抱きつけば抱きしめてくれる。




凍てついた心を溶かす笑顔は癒し、不器用だけど温かい言葉はサプリになる。



ジンがいる場所は、優しさに満ちた楽園だった。








私はジンを見つめると、
それからジンの額に自分の額をくっつけた。





そして、どちらからともなく唇が触れた。






本能だった。




肉を削ぎ落として、骨だけにしたようなもの。


理性が剥がれたら、本能だけが残ったのだ。