「…………。」
ハンバーグ。
オムライス。
カルボナーラ。
ピザ。
パフェ。
ケーキ。
ハンバーグ。
「………オイ。」
「はい?」
「お前、マジでコレ……全部食う気か?」
「はい!」
痩せの大食い…………。
俺は、自分のオムライスを口に運ぶ。
「俺は手伝わねぇぞ。残すなよ。」
「はい!残しません!」
パクパクと、目の前の料理を頬張る梨子。
………マジで、全部食いそうだな。
それにしても、美味そうに食う奴だ。
大らかでマイペース、大食いでド天然。
天使のような、悪魔のような。
奥田梨子、か。
これで、殺人者………なんだもんな…。
そう思うと、
酷く胸が痛んだ。
それが、なぜかは分からない。