「だ、大体テメェ、客に向かって服が派手とか失礼だろ!!?」
「……先程は強盗だと…。」
あ、あぁ……そうだった………。
俺は、このボケ女に完全にペースを乱されている。
「テメェ!マジで殺すぞ!!」
「………その方がいいのかもしれません。」
「はっ?」
店員はニコリと笑う。
「どうぞ、殺してください。
そうしていただければ、私も助かります。」
……もう、マジで何なの、この女!!
ナメてんのか、天然なのか………あぁ!!めんどくせぇ!!
「うるせぇ!さっさと金入れろ!!」
声を荒げる俺。
それでも、店員はスマイルを一切崩すことなく、
「はい、かしこまりました。」
と、言った。