「あのたこ焼き屋、アネキがやってんの。
今日なんか朝から手伝いさせられてさぁ、マジ疲れたわ。」
モモは、そう言ってからニヤリと笑う。
「あっれぇ?もしかしてエリー、さっきまで不機嫌だったのって、ヤキモチ?」
なんっ!!?
はっ!?
はぁっ!!?
ヤキモチ、と言われて顔やら耳やらが熱くなる。
それは自然現象なのか、抗いようがない。
モモは冗談で言ったつもりらしかった。
しかし、あたしのリアクションを見て言った。
「………マジで?」
何も言えないあたしは、もう俯くしかない。
モモは、顔を手で覆う仕草、それからあたしに背を向けて言った。
「……あーっと、……りんご飴でも食うか?ちょうど向こうにあるし!」
………ヤキモチ。
ヤキモチなんて……知らなかった…。
あれが…ヤキモチ?