美帆は、確かに友達だ。 一緒にいて楽しいし、信頼だってしている。 なのに、あたしは時々美帆を疎ましく思う。 うんざりする。 口では美帆に合わせていても、腹の中は真っ黒だ。 目の前を走り去る小学生、あの頃はそんな事思わなかったはずなのに。 ……もう一度、美帆に電話をしてみようか…。 そう思っていると、携帯電話が鳴った。