「さっきメールがあってね、アイツ、いま公園にいるらしいよ。 急用だ、なんて言って一体なにしてんだか。」 「え?」 「メールで、蒼井さんを観覧車に誘え!って、さ。 でも、なんか、よく分かんないけど、俺フラれちゃったみたいね。」 ……モモ………。 「志木くん!あたしっ!」 「行ってらっしゃい。」 志木くんは、そう言って手をひらひらと振った。 その次の瞬間には、あたしはもう走りだしていた。