水中突入タイプのジェットコースターだとか、コーヒーカップを自動的に高速回転にしたような乗り物を、美帆は心から楽しんでいた。 あたしはといえば、それらの子供じみたアトラクションを前にする度に、萎縮していくのを感じた。 志木くんとは、一言、二言は言葉を交わせても会話は続かない。 どうして、こんなに疲れるんだろう。 ずっと憧れていた人と 一緒にいるのに…。