ダブルデート大作戦の決行日は、今週の日曜になった。




エリーは、その間ずっとそわそわしていて、時々ぼーっと夢見心地な顔をしたりする。



エリーに、あんな表情をさせる事ができる志木を呪いたくなったし、心底羨ましかった。







ただ一人、俺は苦い思いを噛み砕いたり、踏み潰したりする作業に追われる。





言葉や態度にしたら、すべて台無し。




エリーを悲しませたくはないから、
俺は俺の中で湧きあがる痛い感情の処理に撤していた。










要は、嫉妬とか、ジレンマとか、そういった類の感情だ。