翌日の昼休み、
俺は3組の教室でエリーに言った。
「遊園地ダブルデート大作戦!!」
こうなったら、全力でピエロになってやる!!
俺の気合いは、でも空回りしているのか、エリーは呆気にとられている。
口を開いたのは、エリーと一緒に昼メシを食っていたミホちゃんだった。
「ダブルデート?」
「そっ!エリーと志木、ミホちゃんとタッチー、プラス俺!!」
「タ、タッチーって、まさか立花くんの事?」
驚いているミホちゃんに、俺は言った。
「実は、俺と志木とタッチー、中学同じだったんだわ。
だから、エリー!
志木は、俺がきっちり連れてくるからな!」
「ちょ、ちょっと待って!!なっ……、はっ!?」
あたふたするエリーのリアクションは、小動物みたいだ。
俺は、エリーを
ずっと見ていたいと思った。
でも、そんな事を口に出すわけにはいかない。