教室に戻ってから、俺は溜め息をつかずにはいられない。
これじゃ、まるでピエロじゃねぇか………。
あの日、プールの罰掃除なんてダリぃなって思ってた。
でも、エリーも罰掃除でプールにやって来た時、これは人生最大のチャンスだって思った。
……けど、バカだよなぁ………。
なんで、俺はエリーの恋を応援してんだよ……。
……始めは、話せるだけでいいと思った。
話すようになったら、もっとエリーを知りたくなった。
そうやって、どんどん貪欲になって。
俺を見てほしいって、腹ん中で叫んでた。
…エリーは、どんな顔をするだろう。
入学以来、ずっとエリーを見てた、なんて言ったら。
……はっきりしてる事は、今まで通りじゃいられねぇって事だ。
口にしたら、もうダチには戻れねぇ。