「おーい!モモー!」
「あ゛?」
「客、来てるぞー!」
クラスの奴に言われて、廊下の方へ目を向ける。
ひょこっと、不安そうにエリーが覗いていた。
俺は驚いて、すぐに駆け出す。
エリーが、俺のクラスに訪ねてくるのなんて初めてだ。
「どした?」
エリーは嬉しそうに笑って、でも小声で言った。
「4キロ、落ちた!」
「マジで?」
「うん!」
ニコっと笑うエリー。
俺は、そんなエリーの様子に目を細めた。
頑張ったもんなぁ、エリーは。
しかし、同時に諦めのような寂しさが襲ってくる。
……俺は、無理やりテンションを上げた。
「よぉし!ここからが告白リベンジの本番だ!!」
「ちょ!!モモ!声大きい!!」
「えっ、あ!あぁ、悪ィ……。」
つられて、俺も小声で謝ると、エリーはクスクスと笑う。
うん、
やっぱりエリーの笑顔は
可愛い。
「エリー!」
遠くからパタパタと走ってくる女子がエリーを呼ぶ。
確か…エリーの友達?