「失恋したのー!
……っていうか、告る以前に逃げちゃった。
モモみたいな体型だったら、少しは自信持てて告る事もできたかも、なんて……っていうか、何であたし…こんな話してんだろ。」
………まぁ、いっかぁ。
非日常の延長って事にしちゃおう。
どうせ、もうコイツと関わる事もないだろうし。
「エリー。」
「なに?」
モモは、ニカっと笑った。
「さっきから、俺の事“モモ”って呼んでるけど。」
「…へ?」
………モモ……。
…完全に無意識だった自分が、マジで恥ずかしい………。
「あだ名で呼ぶようになったら、もう親友だな!」
いや、その基準なに!?
あたしの思いと裏腹にモモは立ち上がって、言った。
「ダチの悩みは、俺の悩み。俺の悩みは、ダチの悩み。」
「はっ?」
さっぱり意味が分からない、あたし。
モモは跪いて、そんなあたしの両手をまたしても両手で握った。
「よし!エリー、リベンジだ!!」
「……リ…ベンジ…?」
「告白リベンジ!!」