あたしは、泣いていた。
ベッドのシーツをぎゅっと掴む。
声を殺しても、漏れる嗚咽。
あたしは、顔を上げる。
俯いていたら、涙は止まらないと思った。
けれど、顔を上げてみても涙は止まらない。
『 モモさん。
きっと彼女さん、聞いてくれてるんじゃないかな。
待つのも、待たせるのも、きっと辛い事だけど、
絶対に後悔だけはしちゃダメですよ。
後悔する日が来た時には、もう遅い事だってありますからね。
私も、それなりに恋をしてきたけど、
やっぱり若い頃……特に10代の頃の恋愛は、今でも色褪せずに心の奥深くで輝いていたりします。
ときどき、思い出してみると照れくさいものですが。
モモさん。
素敵なメール、ありがとうございました。
それでは、
ここで1曲お送りしましょう。
もう春ですね。
まだまだ肌寒いけれど、
卒業の日を迎えるリスナーの皆さんへ。
聞いてください。
私、HALUで「スプリング ハズ カム」。 』