あたしはラジオに耳を傾けつつ、考えていた。
このままでいいなんて、思ってるはずがない。
でも、今更どうしろっていうの。
これ以上、あたしに出来る事なんて何も思いつかない。
モモが好きで、ただ傍にいたい。
でも、そんなワガママを通せる程、あたしはもう子供じゃない。
だからこそ、自分で決めた道については後悔なんかしてない。
でも、モモの夢の足止めになるのなら話は全然変わってくる。
……モモの性格を、これでも分かっているつもりだ。
あたしにとって1番嫌なのは、モモと離ればなれになる事じゃない。
自分がモモの夢の邪魔になる事だ。
そうなってしまうくらいなら…………。
そこまで考えを巡らせていた時、
あたしはラジオから流れるHALUの声に耳を疑った。
『 それでは、ここでメールを1通ご紹介しましょう。
ラジオネーム・モモさん。
ん?男性の方ですね。いつも、ありがとうございます! 』
あたしは思わず飛び起きて、HALUの声に集中した。
……まさか………。