夜空を見上げれば、小さな星が輝く。
観覧車の中では、あんなに近くに感じたのに、
今は遠く遠くに感じる。
モモの夢は、がらくたなんかじゃない。
いつか、きっと、
あの星みたいに輝くだろう。
あたしは、それを信じてる。
そんな煌めく夢を、
あたしの存在がモモの足止めになって壊してしまうとしたら、
あたしはいない方がいい。
モモの夢の邪魔、前へ進めない理由になってしまうなら、
あたしは“サヨナラ”を選ぶ。
チャランポランなくせに、変なところが生真面目でバカになりきれないモモ。
明るくて、誰とでもすぐに打ちとけて、友達思いなモモ。
その太陽みたいな笑顔で、周りの人も笑顔にしちゃうモモ。
何気ない事に気がついて………あたしを、いつだって見守ってくれてたモモ…。
奇麗な形の背中も、
笑った時に見える八重歯も、
手の温かさも、
あたしは全部覚えていられる。
だから、悲しくなんかないよ。