きっと、これは決定的な別れ。
あたしは、大切な恋を自分の手でクシャクシャにして投げ捨てたのかもしれない。
けれど、不思議と後悔はしていなかった。
苦しくない、辛くない、と言えば絶対嘘になるけど……。
恋がこんなに苦しいなんて、知らなかった。
悩んで、悩んで、あたしが出した答えは一つだった。
モモの夢を信じる、
それだけ。
だから、あたしは付いていったりなんてしない。
モモがそうであるように、あたしも自分の道をちゃんと見つけたいから。
モモに負けないように。
地元の大学進学を決めた。
今のあたしが無理をせずに行ける大学で、あたしはあたしだけの道を見つけたい。
それが、目標になった。
時間はかかるかもしれない、寄り道だってするかもしれない………でも、あたしは、あたしの弱さになんか負けたくないから。
……結局、それをモモに伝える事もできなかったけど………。